2011年11月02日

78日目

 な、何がなにやら・・・・・・。
 榊さんのカエダさんへのプロポーズにぽかーんとしてたら、
 いきなり着てたお洋服がビキニなって、髪の毛もアップにされてて、事態が飲み込めない状態で
 波が来て・・・・・・・。
 気がついたら浮き輪に乗って水面をたゆたってた。

「あーもう・・・日焼け止め塗ったかなぁ・・・」
 運良く魔法具つき日傘が浮き輪の金具に引っかかってくれてたので、日焼け止めを取り出して、
水面から出てる部分は塗ってみた。そして日傘を差す。

「もーっ何なの!?」
 島のみんなも流されたみたいで周りに色んな人が浮き輪やボートに乗ってる。
 顔見知りの人の姿もちらほら確認できたけど、ここは海のど真ん中。
 海育ちでもないもやしっこの私じゃ、溺れちゃう可能性もあるから泳いで近づくこともできない。
 あーもどかしいっ。もどかしいったら!

 軽くむくれてたらガトー(狼型)とメアリーちゃんが近づいてきてくれた。
「イソ、大丈夫かー?」
「イソイソ、波がざぱーん!ざぱーん!」
 ご丁寧にガトーには救助犬用の浮き袋が着いてて、メアリーちゃんは幼児用の水着に浮き輪姿に
なっていた。
「王女は無事みたいだぞ、飛んでいくか?」
 あ、そうだった。ガトーは合成でミストドラゴンになったんだものね。
 メアリーちゃんがあれ、あれ、と指さす方向を見たらかなり遠くに私たちの王女様、
豪華客船Princesa del oceanoの姿が確かに見えた。
 このまま日焼けするのも嫌だったので、ガトーの意見に従うことにする。
 パーティのみんなは行き着けているか確認したいしね。
 周りにたゆたってる方々に迷惑をかけないようにガトーに変化してもらって背中に乗り込んだ。
そういえば竜になったガトーに乗るのは合成して以来かな。
 海風が気持ちいい。
 でも、鞍とか着けてないからちょっと怖いかも!!かろうじて、首輪があるからどうにかなったけど!
 それを察してかガトーものんびりしたスピードで飛んでくれてるみたい。
 海面がちょっと見られる余裕もある。
 周りを見渡していたら見覚えのある後頭部を見つけた。

「みじゅちーっ」

 メアリーちゃんが叫んだ。




 やっぱり。そうだ!

「ミヅチ君、みっけたー!」
「イソ、ミヅチを救助するぞっ」

 私とガトーが叫ぶのはほぼ同時で。
「ふぇ!?」
 ガトー!?速っ!
 と、突進はちょっと!?
「待っ」
 て。としがみつきながらガトーが水面ギリギリに突っ込んだ。

ざっぱーん

 水しぶき、とともに浮き輪に引っかかったミヅチくんを確認した。
 わあずぶ濡れだね。

「ミヅチ、ミヅチ、大丈夫だったか?
 イソ、俺ちゃんと助けたぞ!」
「そうだね、ガトーえらいっ!」

 ああ、死んでなくてよかった。
 ガトーだから大丈夫だとは思ったけどっ。どきどきしたー。
 そのままガトーが空中で小休憩してると。

 しゅたっ

 軽やかにガトーの頭に女の子が着地した。
 ミヅチくんのお姉ちゃんのイヅナちゃんだ。
 あまりに見事に着地してくれたもんだからびっくり。

「おー、イヅナちゃんかっこいー!」
「いえいえ。
 では、そこのイタチを王女様へ放り投げてしまいましょうか。
 お願いします、ガトー。」
 着地するなり、イヅナちゃん何言ってるの!?
「おお? 任せろ、放り投げればいいんだなー!」
 ちょっと考えてから言うこと聞きなさいって!?
「え、ちょっとガトー?!」

 慌てて止めようとしたけど、すでに遅し、ミヅチくんは綺麗にアーチを描いて王女様に飛んでいきました。
 お、風を操って体勢を直そうとしてるけど・・・失敗、した?

 ちゃんとガトーは考えて投げたようで、プールにミヅチ君は着水し、無傷でした。


 その後ちょこっと休憩したり買い出しに行ったりしてたら、みんなも王女様にたどり着けたみたい。
 王女様に乗り込んだ方の中には北に見えた島に一足早く着いたかたもいらっしゃったみたいね。
 
 今夜は探索終了記念のパーティだそうです。
 今からとっても楽しみですv
 
 お酒、教えて貰えるかな?











☆☆☆☆☆

 にぎやかだなぁ・・・。
 宴もたけなわ。
 私はちょこっと甲板の端にあるベンチに腰掛けてぼんやりとそれを眺めた。
 ほろ酔いというやつですね。
 
 みんな笑ってる。
 よかった。
 探索の結果がどんなであれ、ここにいる人たちが無事でよかった。

 
 ・・・・・・。

 ふと。私も今までを振り返る。


 長かったようで短かった探索。

 探索に出る前の自分がなんてとても狭い世界で生きてきたのか、偏った考え方を
していたのか気づけたね。

 ここで出会った沢山のお友達。

 パーティのみなさん。

 実家にいたころとは違って変な色眼鏡つけずに普通の私としてみんな接してくれて
本当に嬉しかった。

 人や家のこと気にせず行動して、はじめて自分と向かい合って、自分のしたいこと、
好きなことを本当に知ることができたね。



 そして・・・・・・・。


 人を好きになることを知った。

 

 すごく年上だし、おモテになるし、どうして好きになっちゃったんだろうって、悩んで。

 色々あったけど・・・・・・、まさか、まさか、受け入れていただけるなんて思ってもいなくて。

 それからは夢心地で。

 すごく、視野が広がった。

 色んな人たちが大切な人を想って、いたわったり、守ったりしてる。

 恋に恋してた頃とは違う何か・・・分かるものがあって。

 なにかと、色んなおせっかい焼いたりしちゃったな・・・・・・。

 
 以前なら、絶対スルーしてそうなことだったけど。


 ちょっと、人に優しくできるようになったかな・・・・・・?

 嫉妬したりとか、疎ましく感じたりとか、マイナス感情も覚えたけど、無いと人として成長できない
要素だからちょっと隠して。

 でも、ちょっとだけ出して。甘えられるようになったら、ステキかな?

 あ、視線が勝手にウーゴさん追ってる。

 ダメね。

 くすりと笑った。もう、顔がゆるんでる。

 あ。

 近づいてきた。

「イソトマ」

「はぁい」

  
 この方とずっと、一緒に生きていくんだ・・・・・・。

 ちょっと不安だけど、これからの生活がとても楽しみです・・・。

 調子に乗ってウーゴさんの腕に絡みついた。


d78.jpg

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終わりました。

メッセージログを貼り付けようと思ったら保存に失敗していた事実が発覚しまして(・△・;;;;)
最後の最後の76〜78日目のメッセージろぐが作れませんでした。
すいません(><)


無事イソトマがお嫁にいけて良かったなー。
嬉しいようなちょっと寂しい気持ちで一杯です。

六命がすでに5日目となりました。
ミリオンベル(337)はイソの従兄弟の親族になりますので、よろしくお願いします。
裏のサルマ(378)もよろしくお願いします。
posted by ちさの at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記ログ
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